GREEN STUDIOを始めて12年
僕は大阪・心斎橋アメリカ村で、GREEN STUDIOという音楽スタジオを経営しています。
気づけば、もう12年。
ほんまにありがたいです。
こんなにも長く続けさせてもらえていることが、ほんまにありがたい🙏🏻
12年前、僕がGREEN STUDIOを始めた時、
正直「経営をする」なんてちゃんと考えていませんでした。
ただただ、音楽スタジオが好きだったんです。
バンドで全国いろんな場所に行って、いろんな音楽スタジオを使わせてもらってきて、
「こんなスタジオがあったら最高やな」
「こういう場所があったら、バンドマンはうれしいやろうな」
そんな理想が、自分の中にずっとありました。
それを33歳の時に、
「よし、やろう」
「今やらんかったら、一生やらんわ」
と思って形にしたのが、GREEN STUDIOの始まりでした。
何も知らないまま始めた
でもその時の僕は、経営なんて何も知りませんでした。
お店を続けることも、
人を雇うことも、
税金のことも、
トラブルが起きた時にどう向き合うかも、
ほんとに何もわかっていませんでした。
33歳という年齢だけ見れば、立派な大人かもしれません。
でも中身は、バンドの人生しか知らない、幼いクソガキみたいな状態でした。
そんな僕が始めたGREEN STUDIOですが、今は本当に「やってよかった」と思っています。
大切な場所ができた。
いろんな人と出会えた。
音楽をやる人たちが集まる場所を作れた。
自分で言うのもなんですが、ほんとにいい場所を作れたなと思っています。
経営で学んだ大きなこと
GREEN STUDIOを経営してきたことで、人生においてものすごく大きな学びがありました。
それは、
人に期待しない
ということです。
こう書くと、すごく冷たく聞こえるかもしれません。
でも僕は、これは冷たさではなく、むしろ優しさやと思っています。
12年経営してきた中で、本当に痛い目にもあったし、苦しい思いもたくさんしてきました。
スタッフ、仲間、お客さん、友達、助けてくれる人。
いろんな人と関わる中で、僕の中にはどこか依存心があったんやと思います。
「きっと頑張ってくれるやろう」
「これくらいは伝わっているやろう」
「任せたら、きっと大丈夫やろう」
そういう期待を、知らないうちにしてしまってました。
任せることと、期待することは違う
もちろん、人に任せること自体は大事です。
信頼することも大事です。
でも、任せることと、期待して依存することは違う。
僕はそこを、何度も何度も間違えてきました。
そして苦しくなった時に、ある時気づいたんです。
「あ、これは全部、自分の責任や」
と。
誰かが悪い。
スタッフが悪い。
お客さんが悪い。
環境が悪い。
そう考えることもできます。
でもそれでは何も変わらない。
お店でトラブルが起きた時、何か問題が起きた時、
それを単なるヒューマンエラーとして片付けるのではなく、
「これはGREEN STUDIOのシステムの問題や」
「自分が作った仕組みに改善点があるんや」
そう考える方が、ずっと前に進めました。
人を責めるより、仕組みを見直す。
人に期待するより、自分の責任で改善する。
その方がスタッフにも負担をかけないし、お客さんにも迷惑をかけにくくなる。
これは、経営をしてきた中で僕が学んだ、本当に大きなことのひとつです。
家族でも友達でも、同じこと
たとえば、家族でも、恋人でも、友達でも、同じようなことってあると思うんです。
「やっとくわ」って言ってくれたから、
「助かった、やってくれるんや」と思っていた。
でも実際には、やってもらえていなかった。
その時に、
「なんでやってくれてないねん」
と思うこともあると思います。
もちろん、言ったことをやっていない相手にも問題はあるかもしれません。
でもそこで、自分の中にあった期待に気づくことも大事なんだと思います。
期待しすぎていたのは自分かもしれない。
確認しなかったのは自分かもしれない。
仕組みにしていなかったのは自分かもしれない。
そう考えると冷静になれます。
そして、自分が次に何をすればいいかが見えてきます。
自分という会社を経営する
これは経営だけの話ではないと思います。
自分という会社を、自分で経営している。
そんなふうに考えると、人生にも応用できるんじゃないかなと思っています。
僕はまだまだ未熟です。
今でもめちゃくちゃ陥ります。
GREEN STUDIOやSABOTENのことになると、
「これは自分の責任や」
「自分がもっと管理すればよかった」
「任せるなら、任せ方まで自分が考えるべきやった」
と気づけることが増えてきました。
でも、自分ひとりの人生のことになると、途端に見えなくなることがあります。
誰かに不満を感じる。
誰かに期待してしまう。
わかってほしいと思ってしまう。
でもその時に、
「これは相手の問題ではなく、自分の問題かもしれない」
と考えてみる。
「キヨシよ、お前自身に対して俺は不満があるんや」
そんなふうに、自分に矢印を向けてみる。
そうすると、結構気持ちが楽になったりします。
誰かを変えようとするより、自分の考え方や行動を変える方が早い。
そしてその方が、人生は前に進みやすい。
ワンマンの告知も同じ
今、僕はSABOTENのワンマンライブの告知をめちゃくちゃしています。
正直、来てほしいです。
めちゃくちゃ来てほしい。
届けた人には、来てほしいという気持ちはあります。
でも、そこに依存してはいけないとも思っています。
「告知したから来てくれるやろう」
「これだけ言ってるんやから伝わってるやろう」
そう期待するのではなく、自分で一人ひとりに届けていく。
自分の足で、一枚一枚チケットを届けていく。
初めましての人にも、ちゃんと伝えていく。
「僕らはこういうバンドです」
「こういうライブがあります」
「この日に来てもらえたら、こういう気持ちになってもらえると思います」
「チケット代と時間をかけてもらう以上の価値を、僕らは必ず作ります」
そうやって、自信を持って届けていく。
来てほしいという気持ちはある。
でも、誰かに期待して待つのではなく、自分たちで動いて、自分たちで届けていく。
それしかないと思っています。
人に期待しない。でも、人を大切にする
人生も、SABOTENも、GREEN STUDIOも、全部同じやなと思います。
人に期待しない。
でも、人を大切にする。
誰かのせいにしない。
でも、自分を責め続けるのではなく、改善する。
全部自分の責任として受け止めて、そこからまた前に進む。
それを、これからも続けていきたいです。
もし今、人間関係で悩んでいる人や、誰かに期待して苦しくなっている人がいたら、少しでも参考になればうれしいです。
期待を手放すことは、あきらめることではないと思います。
むしろ、自分の人生を自分でちゃんと動かしていくための、大事な考え方なんやと思います。

